202010SEPメールニュース28号

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―★☆。:.: SEPメールニュース 第28号  2020/10/11――★―☆。.::・゜

       あなたのこれまでの苦労は、あなたのせいではありません
       本当の自分をとりもどして、自分が望む人生を歩みましょう
  発行:SEP研究所  HP https://seplabo.com/  BLOG http://blog.wana.jp
◆CONTENTS
【Ⅰ】 SEPを実施した施設からのご報告(東京)
【Ⅱ】 11/7 スキーマ学習会&向精神薬の学習会を開催します

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東京の母子生活支援施設Aでは、今年度からSEPを導入しました。ここのB施設長は母子支援について非常に熱い思いを持っておられ、支援ぶりはたいへん細やか、かつ積極的に利用者に関わられています。このたびのSEP導入に際し、施設側で実践していけるよう職員育成の目的も兼ね、初年度となる今年は藤木ファシリテーターでSEPをスタートさせました。

5回のセッションが無事終了し、参加者の皆さんのその後の様子を、B施設長から共有していただくことができましたので、その一部をご紹介します。

このたびはたいへんお世話になりました。
その後、参加した方たちには様々な変化があり、本当に驚いています。

参加者のCさんは生活の状況も落ち着いていないので、今回のSEPはお母さんにとって辛かったかな…と心配していました。そんな矢先、Cさんに関わる支援者から、「SEPについて教えてほしい」とのお問い合わせがありました。この2~3週間、Cさんがとても変化していると……。
今までは様々なストレスから入眠前にイライラして泣いたりする子どもと、かなりやりあっていたのですが、他のことをしてやり過ごすことができ、しかも、出勤・登校時には、手をつないでいるとのことです。子も落ち着いています。

これはSEPでご本人が決めた修正の言葉「行動をして気分を変えよう」と、その回の他のメンバーの修正で出てきた「手をつなぐ」なのです。きちんと理解して実行しているのだな…と驚かされました。

また、他の利用者の方も、関係機関の職員との面談の際、「SEPで支えになる考えを教えていただき、感謝している」と話されていたそうです。面談をされた職員の方がご本人の様子について「入所した時と表情が全然違う」とおっしゃっていました。まだまだ色々なことはあると思いますが、本当にありがとうございました。

<研究所から>
Cさんのエピソードは、やはりグループならではの効果が発揮された結果といえます。自分の課題についてみんなに考えてもらえるだけでなく、人の課題にも取り組むことで、自分自身も気づきがあり、それを取り入れることができるのはグループでのSEPならでは。

また、変化というのは少しずつ起きるものです。そのため、本人やごく近くにいる人の方がそれに気づきにくいこともあります。むしろ、少し離れた立場の人や久しぶりに会った人の方がその方の変化に気づきやすいのかもしれません。

ともあれ、施設の中で「定着作業してる?」「どう考えたらラクかな?」という共通語・お守りがあることは、日々の生活支援においては大きな安心になります。
これからもCさんの人生には様々な出来事があると思いますが、支援者とご本人がひとつのチームとなって、ともに成長していただきたいと願っています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――★―☆。.::・゜ 【Ⅱ】 【当事者・支援者向け】 11/7 スキーマ学習会&向精神薬の学習会を開催します ――――――――――――――――――――――――――――――――――――★―☆。.::・゜
今回の学習会は2本立て! 当事者、支援者、どなたでも参加できる学習会のお知らせです(どちらか一方だけの参加も可能です)。オンラインでのご参加も歓迎しますので、是非お気軽に。*スキーマとは自動思考の根っこのこと(以下の説明をご覧ください)。

<開催日時> 2020年11月7日(土)13:30~17:00
   1部 13:30~15:30 「スキーマ学習会」
       2部 16:00~17:00 「現場で活かす 向精神薬の基礎知識」
<参加条件> 
1部 当事者「SEP」もしくは「SEP支援者研修」修了者で、ご自分のスキーマに関心のある方。
2部 薬物治療の是非に関心のある方、迷っておられる方、どなたでもご参加いただけます。
<参加費>  1部・2部とも…税込6,000円(スキーマチェックおよび2部の参加費込)
2部のみ…税込1,500円
<定員>   先着15名様程度
<申込方法> labo@wana.gr.jp(担当:坂本)まで、①お名前、②お電話番号、③参加したい講座、をお送りください。スキーマ学習会は事前の郵送でのやりとりが必要となりますので、なるべく10/29までにお申し込みをお願いします

<内容>
【1部:スキーマ学習会】  
講師:藤木美奈子(一般社団法人WANA関西代表・博士)
「スキーマ」とは、自動思考を生み出す土台で、自動思考よりも深いレベルにある、自分や他人、世界に対する深い思いや価値観にもとづく認知のことです。

今回は、問題や生きづらさを引き起こしている根本であるスキーマについての「ガイダンス」と、スキーマをどれくらいかかえているかを測る「心理検査」をセットにした学習会です。認知の歪みの改善に時間がかかっている方、スキーマについて学習してみたい方にお勧めです。

お申込みされた方には開催に先立ち、事前にWEB動画を見ながらご自身のスキーマの傾向と程度を調べるチェックシートにご回答いただきます(動画はご自身のご都合に合わせてご覧いただけます)。
 学習会の当日は、スキーマについての基礎知識を講義で学んだうえで、ご自身のスキーマチェックの結果を、解説に沿って考察していきます。質疑応答の時間も設けています。

【2部:現場で活かす 向精神薬の基礎知識】
講師:坂本亜里紗(SEP研究所主任 臨床心理士)  進行:藤木美奈子
「しんどいから今度の受診で薬を増やしてもらおうと思うんです」
「副作用でつらいです」
「薬が合ってない気がするんです」
……対人援助をしている皆さん、こんな相談を受けたことがありませんか? 

向精神薬の長期間・過剰服用により、重大な副作用に悩まされたり、日常生活や社会生活がままならなくなる方は少なくありません。私たち支援者が向精神薬について知識を持っているか否かがご本人の人生に大きな影響を与えることもあります。

これまで薬についてチンプンカンプンだったあなた、基礎的な知識があるだけで目の前の相談者の理解が深まります。この機会に向精神薬について一緒に学んでみませんか? ご本人、親、支援者、どなたでもお気軽にご参加ください。
(今回は向精神薬の基本的な考え方や知識について学ぶ機会です。個別の処方箋への具体的なアドバイスは致しかねますのでご了承ください。治療薬についての本格的な学習会は次年度に企画予定です)

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