京都府乙訓障がい者基幹相談支援センターで、支援者向けの講演をしてきました。

集まられたのは障がい福祉サービスに携わる事業所または行政機関の職員の方々です。

 

テーマは、虐待者の支援について。

虐待の問題は、児童領域だけでなく、障害者領域でも大きな問題になっており、家族による虐待や支援者による虐待が昨今、報道でも取り上げられるようになってきました。もちろん、虐待が絶対にしてはいけないことであることは議論の余地もありませんが、その問題を改善するためには、環境や社会資源の問題だけでなく「なぜ虐待をしてしまうのか」という加害者側の心の問題に焦点化する必要があります。

 



 

今回、この虐待防止研修を企画された「障がい者基幹相談支援センター」というのは、地域での障がい者支援の「核」といえる機関で、障害者やその家族の相談支援だけでなく、障害福祉の事業所との連携や後方支援をする大切な機関です。利用者や当事者の方の生活の質の向上を考える上で、ただ単に「虐待をしてはダメ!」と圧をかけるのではなく、一番近くで彼らを支える養育者や支援者の方の心の状態に目をむけられるような研修を、と考えておられる主催者の方々に非常に感銘を受けました。

 

 

——————————————————————————————-

 

2月14日追記

研修主催者様から研修参加者の感想をいただいたので以下にご紹介します。

 

・日頃の業務で虐待に関係するケースは少ないが、ヘルパーさん自身が自信がないを繰り返す人がいるので「どう考えたらラクか?」と考えてみませんかと声をかけてみたいと思いました。

 

・実際に虐待を行った方の行動の裏にその方の育ちの経験がある事に気がついたことが良かった。

 

・虐待の背景にある社会の「ゆがみ」が気になります。”気の持ち方”や”考え方”という個人の認識に影響を与える社会のゆがみ(貧困、競争、成果主義、自己責任)をどう考えていくのか。それでも、SOSが出せる、SOSを受け止める人、支援機関が大事ですね。

 

・日頃の業務の中で関わるケースを思いうかべながら話をきくことができた。自分の考え方や感じ方のパターンを改めてふりかえることができた。しんどい状況の方に、どのように言葉をかけたらいいのか、いつも聞くことしかできないと感じていたが、どう考えたら楽になるのか、その言葉を投げかけるだけで行きづまっていることに少し別の方向からアプローチできるのではと思えた。