昨日、4月1日は娘の大学の入学式だった
「お母さん、いっしょに来て」
高校の卒業式すら出なかった私に、
めずらしく娘が「来てくれ」という
思えばずっと働きづめで、
保育園から運動会にはめったに行けなかったことへの贖罪もあってか、
今回へ早朝から娘と電車に乗り、京都の大学へ
梅田で特急に乗り代え、並んで座った
娘は買ったばかりのスーツに身をつつみ、
いっしょに買った靴が「ぬげる」と文句を言っていた
ちょっと大きかったかな、と後悔
やがて彼女は携帯電話とイヤホンを取り出し、ひとつを私の耳に、
もう一方を自分の耳に差込んで、ニコッと笑う
すぐに聴こえてきたのは大のお気に入りの東方神起
「どうして君を好きになってしまったんだろう」
いいよねえ、この歌
思えば娘もけっこう頑張った
受験先をめぐって口論して泣かせたこともあったが、
結局、第一志望に合格できた
まだまだこの世はオトコ社会
女が男に頼らとず生きていくためには
多少の学歴と社会的スキルは必要だ
そのために塾や家庭教師やで
けっこう金も出してきたし、相談にものってきた
その意味で、入学式に臨む親たちにも
感慨深いものがあるのだ
あとは最後まで学費を払えるか
こちらは自信がない
博士号はとったものの、どこにも教員の口はない
予想はしてたがやっぱりか
これからも孤軍奮闘、フリーでがんばるだけだ
大学の入学式は無事終わったが、
驚いたことは、親たちが全員着席できる席がなく、
けっこうな数の保護者が立っていたことだ
今日の主役は子どもたちかもしれないが、
金を含めて苦労してきたのは親も同じ
この扱いはないだろう
席がないなら、教職員が立ったらどうだ
「今日はおめでとうございます
ここまでお子さんのために努力された親御さんも
今日の主役です
私たちは立ちますから
どうぞこちらへお座りください」
と、言って席を立つ教職員がいれば
保護者は感銘を受け、この大学にしてよかったと思うだろう
弟や妹もここへ、と思うかもしれない
これだから大学はダメなんだ
学校法人はまだまだ経営というものがわかっていない
これから4年間のスポンサーである親は株主と同じ
もっと大事にしろよ
それにしても学費の高さよ
それに見合うだけの教育が期待できるなら文句はいわない
しかし、入学式における大学側のモタモタぶり、
段取りの悪さ、配慮のなさを見るにつけ
不安に感じた保護者は少なくないだろう
この程度の式典すらしっかりオーガナイズできないのか
大学だけではない
会社も店も同じだ
どいつもこいつも真剣さがなく、適当にやっている
それでいて「不況だ」と嘆いている
東方神起は3万6000枚を超えるチケットを15分で完売する韓国グループだ
(娘は早朝4時半から列に並んだがそれでもチケットは買えなかった)
彼らの攻勢に日本のアイドルグループが勝てないのは
彼らをはじめとするアジア芸能にある「命がけの」必死さがないからだ
WBCではなんとか勝ったが、
イチローだって海外で暮らして「必死さ」を保持している
豊さを保証されて生きていると、何かが緩んでくるのかも
その意味で、これまで私がどこにも雇われなかったことは幸いかもしれない
NPOをつくり、本を書き、講演をし、40歳を越えて学位をとったことは
どこかで給与やボーナスをもらっていたらできなかったことかもしれない
まあ、私という人間を活用しようという勇気ある組織なんてないよね(笑)
実にもったいない、と言ってくれる人はいるけど
さて、こんな日本で娘はどう生きるのか
親として、どんな結果も受け止める覚悟はあるぞ
どこまでもアンタの人生である
やりたいことをやってくれ