修了生からの感想 2

 【ココロと元気をとりもどす、認知療法的アプローチ < AMIDA session>】
PFS(DVサバイバーのためのプログラム)、修了生から感想が届きましたので、ご本人の了承を得て、掲載させていただきます。
この方は30歳代、3人のお子様がいらっしゃる女性です。「生きていても楽しいと感じることがない」、「春から仕事に復帰するが、対人関係において不安が大きい」、と2週間に一度、10回のセッションを受講されました。当初の硬い表情から素敵な笑顔をとりもどされ、フォローアップコースも楽しみにしておられます。
<感想 2>
私がこのプログラムを受けたきっかけは、
藤木先生のDV講演会に出席したことでした。
当時私はDV夫から子供3人を連れて親類の家に逃げているところでした。
現状を変えたい、自分を変えたい、でもどうすればよいか分からない、という複雑な心境を抱えながら、このプログラムを受けさせてもらえるようお願いしました。
プログラムは、同じように受講希望していた方と共に、意見交換しながらのセッションという形がよくとられました。


最初は、自分の感情の表出具合を計るために、簡単なアンケートに答えました。私の場合は、特に自分の感情を押し込めて蓋をしていて、喜怒哀楽の感情があまり無いような感じでした。
(以前からも自分ではそのことが気になっていて、自身がアダルトチルドレンだということを認識し、親との関係性も難しく感じていました。)
その後は、形式に沿ったものではなく、個人それぞれの普段の出来事を素材にしたセッションを行ってくださいました。


私の物事の考え方について、何故そう思うのか、もっと良い考え方はないものか、一つ一つ丁寧に掘り下げ、考える手順を、学ばせていただきました。


そして、回を重ねるごとに、「自分は自分で良いのだ」という生きる自信がついたとともに、今までの自己評価の低さ(そのために自分を大切にできなかった)に気づかされました。
私を取り巻く状況は、依然変化はありませんが、私の考え方、気持ちの持ち方が変わったため、夫からも逃げ回るだけではなく、周りの協力者にお願いをして、自分のできる範囲での主張を貫こうと努力しているところです。
今は、喜怒哀楽を「出せない自分」ではなく、「必要に応じて出さない自分」でいられることに、自身の成長を感じます。
  
親との関係性は、未だに解決しづらい部分はありますが、以前より自分の受け止め方が楽になりました。
このプログラムを受けて、すぐに人間が生まれ変わるような変化が訪れた訳ではなく、今後の人生の歩み方について、幸せな方向転換ができたと信じています。
私のような「生きづらさ」を抱えていても、より良く生きたいという願いを持って臨めば、個々に沿った確実な後押しをしてくれるプログラムだと思います。
私は「自分を大事にすることができる」という力を身につけ、これからも自分自身を大切にし、それによって周りを大切にできるように努力を重ねていきたいと思います。