藤木 美奈子 / 博士(Ph.D.)
一般社団法人WANA関西代表理事
SEP研究所所長
経歴
・博士(創造都市/大阪市立大学)・龍谷大学で准教授、関西大学臨床心理専門職大学院で10年教鞭ののち、現在は東京・大阪で「SEP研究所」を開設。一般向けに自尊感情を最も短期間で高めるプログラムを東京・大阪で展開する。
・また、各地の児童相談所、母子生活支援施設などでSEPおよび職員・支援者向け研修を実施。子育てに悩む母親たち自身の傷つきの回復と、その支援技術の指導に奔走する。著書・講演多数
あいさつ
皆さん、こんにちは。藤木美奈子です
私は児童虐待やDVなど、家族から暴力を受けて生きてきました。そこからの回復経験をもとに、心理支援をはじめて四半世紀になります。
私の転機は20歳代で働いた女子刑務所。そして大学院生の時、野宿男性を対象に実施した6年間のグループ・プログラムでした。誰もが過酷な生い立ちをかかえていたのです。
その後は、母子生活支援施設で、困難な状況にいる母親たちにプログラムを実施してきました。これらの経験すべてが、現在のSEPという自尊感情を最短で高める心理プログラムの基盤となっています。
その過程で得た真理はまさにこの言葉です。
「あなたの苦労は、あなたのせいではありません(=あなたは悪くない)」。
つまり、苦しみには必ず理由があるのです。その原因を探り、必要な知識と適切なステップを踏めば、どんな人も回復の軌道に乗ることができます。お金に苦労つづきの方にもおススメです
その具体的な手ほどきは私がさせていただけます。
ただし、申し訳ありませんが「まだ回復したくない」、どこかでそうお思いのかたはお断りします。きっと「抵抗」の連続で、お互いに時間と労力の無駄に終わるでしょうから。
この仕事は、大儲けすることなどできませんし、私が元気で働ける時間はもうそれほど多くありません。
ですから、長い間、誰からも理解されずに深く傷ついた方、「こんな自分で生きるのはもうイヤだ。ラクになれるなら何でもやる」、そんな「コリゴリさん」からのご連絡をお待ちしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
藤木 美奈子
著作
作家・藤木が放ちつづけるメッセージは、「強くなれ」、「自立しろ」、「愛せ」。
ノンフィクション、ビジネス書、小説まで、藤木自身の生き様をモチーフにした多彩な作品群をご紹介します。
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講演
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研究
藤木研究のキーワードは「社会的排除」「エンパワメント」「自立」。
各福祉施設でグループワークの手法を用いた意欲回復プログラムを実践中。
生育家庭の悪影響、非行や犯罪、失業・経済的破綻など、さまざまな理由で社会から排除され、無力化した人々に必要なのは、当事者同士の語り合いの場であり、低下した社会的スキルを取り戻す機会です。全国の施設でこうした取組みが展開されることを目標に、藤木は今日も当事者たちと向き合いつづけます。
●2008 博士号学位論文
『“社会的に排除された人々”に対するエンパワメント・アプローチ
~更生施設におけるホームレスを対象としたグループワーク実践から~』
The Empowerment Approach to the Socially Excluded:
Some Findings from a Group-work Practice in a Social Rehabilitation Center for Homeless.
●2008 「日本コミュニティ心理学研究」掲載論文
『更生施設におけるグループワークを用いた社会復帰支援プログラムの検討』
The effect of the group-based social re-entry program conducted in a social rehabilitation facility
●2006/3 「創造都市研究」掲載論文
『対人関係能力に重点をおいた社会復帰プログラム実践
~更生施設におけるSSTから見えてきたもの~ 』
Practice of a social re-entry program focused on the ability for personal relations :some findings drawn from the Social Skills Training in a social rehabilitation center
●2005/11 「共生社会研究」掲載論文
『更生施設入所者のための社会復帰プログラムの可能性
~アセスメント結果を中心として~』
The possibility of a social re-entry program for people in a rehabilitation center:focusing on their assessment results.
※NPO法人WANA関西は2015年2月末日を持って解散し、現在は一般社団法人WANA関西です。
WANA関西は1995年に大阪で生まれた、フリーで働く女性たちのネットワークです。
働くことは権利です。生きるため、生活をするために、個を大切した小さな商いを細々とつづける女性たちがいます。自分らしく働くことや、家族を抱えながら働くことに疲れたり、企業社会の中で大きな波にのみこまれそうになったとき、わたしたちは集まり、食事をともにし、語り合い、励まし合います。相談はもちろん、時に仕事を助け合ったり、いっしょに旅をしたり。これから開業したい方も、たくさんキャリアを積まれた方も、いつでも仲間を募集しています。心の豊かさを指標に、ともに成長をつづけましょう。
*2008年05月、長年、男女共同参画に貢献した団体として、大阪府知事より表彰されました。
社会活動
藤木の社会活動のスタートは、女子刑務所で働いた経験からでした。
「彼女たちによい仕事があれば、人生は違うものになっていたのでは」
誰もが就職できるわけではない、みんながよい仕事に就けるわけではない。
いろんな生い立ちやハンディを背負って生きつづけねばならない人への支援こそ重要だ。
藤木は女性やマイノリティ(少数派)への経済的自立支援をつづけています。