2019夏(第14回)SEPフォローアップを開催しました
去る1月18日、昨年夏に開催した第14回当事者SEPのフォローアップを開催しました。
偶然に年齢も近い方が集まったグループだったことから、プログラム期間中から和やかな雰囲気のグループでしたが、フォローアップのこの日もさながら同窓会状態でした(笑)
フォローアップは、プログラム開始から、終了後の自主学習期間の4か月間を含めての締めくくり。4か月間に感じられた様々な思いについてのシェアと、プログラムによって心理状態にどのような変化があったのかの結果表のお渡しもあります。参加者の皆さんの4か月間過ごされた感想をご紹介します。
●定着作業は毎日続けている。自分を褒めてあげたり、肯定的な言葉をやっている。会社でつらいことがあっても翌日気持ちの切り替えができるようになり、引きずることが無くなっている。
●定着作業は毎日はしていなかったが、SEPを受けて以来、毎日が楽しい。深く考えることが無くなり、落ち込むことが無くなった。
●子どもの学校関連の付き合いがしんどかったが、SEPを機に自分を見つめ直すことができた。「嫌われてもいいのでは?」と考え方の修正をしていたが、それをさらに深く掘り下げると、嫌われてもいいと思えるようになるには、自分を大事にしていないといけないなと思った。そう考えるようになったことで、人に頼ることがうまくなったし、上司に対しても言いたいことを前より言えるようになった。何も言っていいし、自由なんだ、と今は解放感を感じている。ただ、自然とそう思えるようになるにはまだ時間が必要なので、ブツブツつぶやいている。
●SEPを受けていた4か月前がすごい前のような気がする。参加前から自分の繊細な気質については気づいていたが、SEPに参加することで「だからそうなってたんだ」と納得したし、プログラムの最後で自分が見たかったことが見えてきた。「私は私が必要」という修正。これをすることによって、「子どもの自分」と対話するようになり、今では自分の中にいた「子どもの自分」が育ってきている。今まで抱え込んできた苦しみがどんどん溶けていき、感情を出したり、整理がつくようになった。
●SEPが終わってから、激動の日々を送っている。今回の参加で、自分は思い込みがすごいということに気づけた。伝えるのが苦手で母親からも「言ってくれな分からん」とよく言われていたが、今までは拒否されていると思っていたけど、自分も伝えられてへんことがいっぱいあったんだと分かった。その気づきによって、ワントーン世界が明るくなった感じ。イライラすることに出くわした時にも、なぜ自分はイライラしているのかを冷静に考えることができるようになった。
このようにそれぞれのペースでご自身の変化を感じておられ、生きやすさを感じておられることが伺えます。また、皆さん心理テストの結果、自尊感情、愛着、信頼感ともに非常に良い状態に変化され、プログラム後もとても安定した状態でおられることが分かりました。メンバーの中のおひとりからの発案で最後に集合写真を撮影したのですが、本当に皆さんとても良い笑顔でした。不要な苦しみの荷物を降ろして、これからはラクな気持ちで楽しく生きていっていただきたいと願っています。