母子施設でのアセスメント
明日から新しいSSTグループがスタートする
今日はその母子生活支援施設で、
参加希望者への個別アセスメントをした
全員で8名
ここでは最多のグループである
2度めの参加者の顔もチラホラ
今回は20歳を過ぎたばかりのシングルマザーが多い
小さな子とDVから逃げてきた
おなかにもうひとりいる娘も
彼氏は、と聞けば、
まだ十代、もう次の彼女と遊んでいる、と答える
家族の支援を受けられない彼女たち
中には、子どもに障害があったり
働いた経験がほとんどない娘
性風俗店で働いていた娘
仕事の前に刺青を消さなくちゃいけない娘
将来への不安の大きさは半端ではない
そんな思いは、小さなわが子へと向けられる
まだ紙オムツの子がいうことを聞かない、と
怒鳴ってしまう、たたいてしまう
「あたしだって、こうされてきた」
そんな思いが彼女たちをさらに攻撃的にする
明日から始まるSST
たった5回の勝負だが、
感情はコントロールできることを理解させたい
SSTがすべてだとは思っていないが
人生は「どうにもならないもの」ではない
親となったあなたが考え方を変えれば、
あなたの子どもの人生は大きく変わる
親の呪縛から解放され、
別の生き方を選ぶことができるのだ
その道のりは決して平坦ではない
自分を責める声との格闘は、何年もつづくかもしれない
しかし、
これまでの人生がなぜ混乱と暴力に満ちていたのか、
SSTの中で、その理由を理解するにつれ、
あなたたちの心は初めての平穏を経験するだろう
その瞬間の笑顔を見たくて、
私は現場に足を運びつづけている
なんて、カッコいいことを書いているが、
SSTを終えたあとは、毎度、疲労困憊
フラフラといつもの店のカウンターへ
一杯のビールでやっと生き返る次第
更生施設でのSSTも、
最近は毎回10名を超えることが増えてきた
来年からは母子施設での実践ももうひとつ増えそうだ
うれしいけれど、参加者が増えれば増えるほど、
彼ら彼女らの人生の重さに、
実は自分の能力不足・体力不足も感じるこの頃
さあ、かかってこい
8人の若きシングルマザーたちよ
それはかつての私の母の姿でもある
私を親だと思って、言えなかったセリフを口にしろ
長年の怒りを爆発させて、泣け、わめけ
先輩藤木が胸貸すで