革命か安定剤か
やっと新しい本「親に壊された心の治し方」が出版されてやれやれ。
本は3年書き続けたし、その間、WANA関西を法人替えして、障がい福祉サービスを始めたりして、過労だったかも。今になって体中が痛くなってきた。体が「もう痛んでもいい?」って聞いてきた感じ。「いいよ」って言ったとたんにこれ(笑)。
また近いうちに整体の先生(近所で開業してるLGBTのスゴ腕整体師)のところへ行かねば。「あ~藤木さん、またアホみたいに仕事してたんやろ」って、施術台に組み伏せられるなあ。
ところで私は毎朝オンライン英会話を30分やっています。
今朝、「あまりきれいじゃないけど、尊敬できる有名人を誰が知ってる?」という質問があって、「うーん」と返事につまってると、先生(フィリピン人の若い女性)がチャットボックスにこう書いてくれた。「Oprah Winfrey」
調べてみたら、黒人女性で世界唯一の黒人の億万長者、アメリカの歴史で最も偉大な黒人の慈善家であり、いくつかの評価によって、「世界で最も有力な女性」と称されるとある。その生い立ちを見ると、私と共通点がいくつもあった(お金持ちという点以外は)。彼女もSA(性的虐待)の被害経験の持ち主でもあり、自身の番組でよくその重大性にふれているそう。
私は彼女のように有名でも資産家でもないが、この社会を社会的弱者にとって住みよい社会に変えたいという志を強くもっている点、そしてすでに行動しているところは同じ。そうした人ほど過酷な背景を持っているところがおもしろい。厳しい人生を生き抜いた人が行き着く先は大きくは二つに分かれるのかもしれない。精神科へ行って引きこもるのか、逆に社会に何かを訴える存在になるかだ。
いずれにせよ、神さまは私をアメリカではなく日本に生み落としたし、億万長者という設定にはしなかった。そこにどんな意味があるのか? それでも本を書き、講演という形で人々に語りかけることはできる。さて、今回の本はどんな道をたどるか? 世間はまだ当事者の声を無視しつづけるのか、少しでもこの社会に活かそうとする人物が現れるか? 私の心はいたって静かである。やれるだけのことをするだけだから。でも…ほんのちょっとでもいいことがあるといいなあ(実は、楽しみにしてま~す)。