関西こども文化協会合同研修にて講演してきました


関西こども文化協会は、国連「子どもの権利条約」の具現化をミッションに掲げ、「子どもの最善の利益」を求めて子どもが抱える課題・困難を解決するため、虐待事案についての電話相談、課題を抱える子どもに対する様々な支援事業、子ども食堂や子育て支援など、さまざまな活動を展開しています。

1月29日は、協会内で様々な支援に携わるスタッフの皆さんにご参加いただいての、合同研修にて講演してきました。40名超のスタッフの方に今回学習いただいたテーマは、

「親に壊された心の治し方」~私は「育ちの傷」とどう向き合い、支援してきたか~

です。

いただいた感想の一部を以下にご紹介いたします。

●生きる中での困難さの裏に生育歴が影響することは、日々支援する時に感じていたことでもあり、先生のお話を聴かせていただき納得でした。その傷を治すのは「言葉」。直接支援する私にはとても重い言葉であり、自分の使う言葉ももう一度振り返りたいと思います。

●電話口で何気なく耳にするワードが実は過酷な状況であるかもしれないと想像しながら対応する視点が必要だなと思いました。

●世代間連鎖の問題のお話を聞きながら、自分自身の生い立ちを振りかえりを行っていました。全然無関係な話ではないことに気付きました。

●大人が変われば子どもは変わる

●心理療法で脳が回復するという内容は現場で直接支援に携わるものとして、興味深いと思いました。実際、支援する中でその子にどのような影響があるのか未来のことはわからないので、日々どのようにかかわっていくか考えることも多いですが、肯定的なかかわりがその人の思考を少しでも変えていけるなら、これからも丁寧にかかわっていきたいと思います。

●認知行動療法は自分でしたことがあるのですが、「反復する」というところで少しくじけてしまった経験がありました。そこが大切なことだったんだと気づけました。

支援者として、相談者の問題に向き合う際、「育ちの傷」についての理解をしておくことは非常に重要です。また、自分自身の認知の歪みに気づいていれば、目の前のケースは全く違って見えてきます。子どもを守るため、子どもの問題改善のためには、親へのアプローチが不可欠です。

SEPのファシリテーターを養成するための「SEP実践者養成研修」は、初級、中級を修了すれば、スタートセットの購入ですぐにご自身でも開催することが可能です。個別でもグループでも活用できるこの支援法を是非多くの支援機関で取り入れていただければと思います。

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