行ってきたぞ
今日、友人宅から戻りました
シルバーウイークの電車はどこも超コミコミで、
行きと帰りはさすがに疲れましたが、
無事友人の住まいにたどり着き、
娘と息子、そして私の3人で、一泊の旅を終えた次第
彼女が10年前に決心した田舎暮らしは
川のほとりに立つ、築120年の家
ゆったりとした土地、右に蔵、左に牛舎
ここそこに秋のコスモスが揺れる、
想像以上に素敵な佇まいがそこにありました
お連れ合いが酒好きとうかがい、
私は1997年の赤ワインと、
住吉の人気どら焼きを持参したものの、
申し訳なくも3食もごちそうになってしまいました
ちなみに、
着いた日のお昼ご飯は
友人手作りのおはぎ、蛸と黄色トマトのサラダ、桃をのせたヨーグルト
夕食はちらし寿司と野菜たっぷりの惣菜群、黄まくわ
翌朝食は、温めるとひよこになる有精卵の卵かけご飯と
お連れ合いの手によるお味噌汁、梅干、スイートポテト
漬物、野菜はもちろんすべて自家製
ご飯も時々モミ殻が入って、味噌まで手作り
からだが元気になった気がします
おしゃべりの合い間に猫や犬と遊びつつ、
夜は十分に陽光で膨らんだあったかお布団で熟睡しました
ところで肝心の農作業はどうだったのか
勇ましくも軍手と長靴で畑にイザ向かったものの、
これまた申し訳なくも、あまりお役にたてた感はなく、
実作業としては、親子3人でさつま芋をひとうね掘り出したのみ
あとは茄子、トマト、ピーマン、ゴーヤ等の収穫を装いつつ、
言われるままに口に入れたり、かじったり
こりゃまるで観光客向け農作業ツアー
手伝うといいながら、スタディ料金払うべきはこちらではなかったか
ただ、
ひとつ発見がありまして
それは息子の変貌ぶりでした
ふだん、度を越す自堕落・忍耐力なし・ゲーム漬け
世間から軽度の発達障害を疑われている息子が、
この時ばかりは長時間の熱意と集中を見せ、
もういいと言うのに、どこまでも芋を掘る
したたる汗
目をランランと輝かせ、
やめさせるのにひと苦労
これは、かねてよりの「就農による回復」仮説を裏付ける結果となりました
(こころみ学園のコラムをお読みください)
一方、帰途、娘からは友人夫婦の会話に対する質問が
「お母さんの友だちは、夫婦やのに敬語の時あるね。なんで?」
なかなかエエとこに目をつけている
「夫婦やからといって相手への尊重を忘れたり、
迷惑をかけ過ぎて無礼があってはいかんからね」
「ふうん」
「親子もそうやで
親やからといって、子どもを支配したり、
反対に、子どもが親に甘えすぎるのは問題
つまり、人間は相手が誰であっても適度な距離をとる
こうしてれば間違いはない、ってこと」
よその家族との交流は、いい教育になる
できたら、手本になるような夫婦と出会わせたい
その意味で、友人宅は遠かったが、
子どもたちに良い影響があったに違いない
いただいてきたハーブをベランダのプランターに植えつつ、
昨夜交わした会話を何度も反芻
友人はさぞや疲れただろう
今ごろ寝込んでいるのではないか、と案じつつも、
私たちはとても楽しませていただいて、感謝感謝
これに懲りず、また呼んでいただけたらうれしいのだが、さて?