更生・矯正の領域におけるSEPの可能性
2017/1/16、大阪国際交流センターにて、全国地域生活定着支援センター協議会「現任者スキルアップ研修」がありました。
つまり、罪を犯した障害・高齢者の社会復帰を支援する人々の勉強会です。
参加者は、矯正施設・保護観察所、更生保護施設・自立準備ホーム、行政関係者、定着関係者。
第2分科会で、私は、栃木刑務所の福祉専門官、法務省矯正局総務課更生支援室補佐官につづいて、「女性の支援における依存症の課題と支援プログラム」について話しました。
嬉しいことに、終了後、たくさんの方々が、名刺を持って集まってくださいました。持参したSEPの実践者養成研修の案内チラシはすぐになくなってしまいました。正直、これほどの反響があると思っていなかったのです。皆さんの熱意が高かったことは予想外の喜びでした(反省)。皆さん、なんとか良い情報を仕入れよう、支援技術を身に着けよう、と真剣でした。素晴らしい。
私が刑務官をしていた時期は、矯正従事者はあまり勉強をしていませんでしたし、刑務所は刑罰を与えるところ、受刑者に教育を施すという発想はありませんでした。時は流れ、ずいぶん考え方が変わったのだなと痛感した次第。
生まれ落ちた家がどこであるかで運命が決まる、つまり「育ちの傷」に人生を翻弄される時代はもう終わりにしよう、人生は何度でもやり直せる、そんな時代をつくるために、更生・矯正の領域は先頭に立たないといけない、そんな覚悟が見えました。
さあ、新しい支援の形を求めて、一緒に頑張りましょう(お渡しできなかった皆さん、チラシは下に貼りつけます。研修でお会いしましょう!)。
*これまでご迷惑をおかけしていましたが、2017年1月より新たに研修所を設けることで定員を15→24に増員しました。5月27-28日のご予約可能枠はあと8名です(1/21現在)。