12月21・22日の二日間、神戸で「日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会」が開催されました。そこで、代表藤木と心理士の坂本が口頭発表を行いました

 

日本子ども虐待防止学会は、子ども虐待防止を目指し、医療・保健・福祉・教育・司法・行政などの実践家・研究者が集まり、実践経験や研究・交流を通じて、わが国の子ども虐待防止についての取り組みの推進を目的とする団体です。

 

発表のテーマは「虐待に至る認知を短期間で修正する心理プログラムの有効性~トラウマをかかえた母親61人のグループ学習~」です。今回の発表では、事前面談の中で、自身の子どもに対して暴力・暴言など「何らかの加害行為がある」と答えた方のうち、「(自身が)家族から何らかの被害を受けたことがある」と答えた母親61名がSEPを受講された結果を扱いました。プログラムの結果、対象61名の自尊感情、愛着、信頼感は改善しており、その結果から短期の認知行動的アプローチは効果的に働くことが示唆されました。

発表にたくさんの方が耳を傾けて下さり、以下のようなご質問をいただきました。

 

・(海外で考案されたものではなく、日本で生み出されたプログラムであることから)どのあたりに日本人の文化や国民性に合うような工夫がされているのか

・プログラムの開催の間隔とその理由

・児童相談所で開催する場合、受講に意欲的でない参加者もいると思うがどのように受講への意欲を高めるのか

・宿題が出るとのことだが、宿題をなかなかしてこない人にはどのように対応するのか

 

これらに対する回答については、次回SEP研究会で説明しますが、短い時間の中でとても充実したやりとりができたと思います。学会などの研究の場で発信し続けていくことの重要性を再確認しました。