アキハバラ事件


ひどい事件が起こったね。
サイトをチラ見してると、「何、甘えてんだ」と、加害者の男を非難する口調が続々。
たしかに甘えた男だが、私としては、ちょっとかばってやりたい。
この男の育った家庭がかかえてきた問題はそれほど小さいものではない。
子どもの作文、お絵かきすべて親が書いて、成績優秀? 期待に添えなくなった兄を見捨てて成績優秀な弟へ? おいおい、そりゃないで~。
あの両親そろっての謝罪会見もめちゃヘンだったよね。この父親、相当高学歴なのか、あるいは低学歴コンプレックスの塊だったのか、なにゆえそれほどまでに子どもの人生に固執したのか。
また、母親はすでに別居しているようだが、息子からは暴力を受けていたようだし、父親もDV男の臭いがプンプン。早めに逃げてよかったと思う。こんな夫を、あなたひとりでどうにもできないよ。
やっぱり、この事件は、小さな成功体験から万能感を持ち、「親のいうことを聞け」と、子どもを支配したがるゴーマンな親から生まれてしまった子が犯した悲劇だね。その意味では、可愛そうな男ともいえる。この手の事件が最近多すぎて、お気の毒という他ない。
もちろん、この男のやったことは絶対に間違ってる。しかし、この男を責めたてる人々に言いたいのは、自分もそんな家庭で、アホな親の感情に一喜一憂しながら育ってみな。何にも信じられなくなって、人の命なんかどーでもよくなるから。